写真・文:山崎 浩二
1963年岩手県生まれ。日本大学農獣医学部水産学科卒業。
熱帯魚などの水棲生物の撮影を中心に活動し、特に小型美種の美しい色彩を再現する撮影技術は国内はもとより海外からも非常に高く評価されている。
また東南アジアを中心としたフィールドにも明るく、ライフワークともなっている。
著書に『世界のメダカガイド』『淡水産エビ・カニハンドブック』(文一総合出版)、『たのしいカメ・メダカ・オタマジャクシ・ザリガニ・ヤドカリ』(主婦の友社)、『熱帯魚アトラス』(共著・平凡社)その他多数。
コロナによる渡航制限などのため、自分としては30年近く毎年訪問していたタイへの渡航が途絶えてしまい、2021年のタイのベタの情報をお届けする事が出来なかった。そのため最後にタイを訪れていた2020年の9月までに撮り貯めて…
日本のネットやタイのベタ市場を見ていて、たまにあれっ?と思う魚に出会う事がある。と言うのは、販売されている魚とそれに使われている販売名が一致していないと思われる物が見かけられるためである。そうした魚が多いのが、今回紹介す…
このコラムでは過去に赤い眼をしたベタをアルビノと呼んで紹介して来た。ところがこうした赤い眼のベタを数多く自分の目で見て、またタイのブリーダーや日本のハイマニアからの情報を聞くにつれて、この表現型の魚をアルビノと呼ぶのは適…
数多くのベタの小売店が立ち並んでいるバンコクのサンデーマーケット。小売店はどのように商品のベタを仕入れているのだろうか?それは店によって大きく異なっている。結構良く見かけるのが、ファームも営んでいて、そこから売り物の魚を…
今まで数多くのベタを紹介して来たこのコラムであるが、まだ一度も取り上げていない品種がある。それが今回紹介するチャーン・ベタである。本種はタイで作出された品種で、その大きな胸ビレが特徴である。現地ではフー(耳)チャーン(象…
今回は、まず魚の通称名(商品名)についての話から始めよう。以前からこのコラムでは、マハチャイエンシス、スマラグディナ、スティクトスの3種類を交配して作出されたハイブリッドの品種を、トリプルクロスの名称で紹介してきた。と言…
このコラムでは、タイの自然やベタ・シーンの様子をリアルタイムでお届けしようと務めていた。ところがこのコロナ渦のためにタイでの滞在にも制限があり、2020年の9月末に後ろ髪を引かれる思いで日本に帰国した。一度帰国してしまう…
2020年の7月、コロナ渦の真っ最中のタイのバンコク。日本と異なり、タイ政府のコロナへの対策は厳しく、そのためか新規感染者も目に見えて減少し、体温の検査やマスク着用の義務はあるものの平常に近い生活は可能になっていた。チャ…
メンダーと聞いて、すぐに何の事か頭に浮かぶ人は、相当なタイ通であり生き物好きだろう。メンダーとは、タイ語でタガメの事である。ただし、タイ語でメンダーと呼ぶ生き物には、実は2種類がいる。1種類はタイワンタガメ、これは田んぼ…
2020年4月、コロナ禍のために活気のないチャトチャックに行くと、数件の店だけが魚の餌やりや世話のために店を開けていた。流石に生き物を扱う店に、その世話などを認めない程無慈悲なタイ政府ではないようだ。この辺りには敬虔な仏…