山崎浩二のSmall Beauty World

第16回「無表情な魚たち」

サジタリアの隙間をぬって泳ぐカージナルテトラ。

水槽の新作撮影。水を張った水槽にカージナルテトラを入れてみましたが、なんだか落ち着かない様子で水草の陰から出てきません。ちょっと近寄っただけでも敏感に察知して、サッと方向を変えてしまい、なかなか撮影させてもらえません。カージナルテトラが見慣れない環境に緊張しているようです。小さな魚のわずかな感情でも、群でいると全体の行動に表れ、それが手に取るようにわかります。

爽やかなイメージで撮影したのですが、写真にしてみるとなんだか無表情でこちらを見ているように思えて、ちょっと笑ってしまいました。
観賞魚の写真は目に注目されがちですが、魚の感情表現はヒレに表れることが多く、怒った時にはヒレを大きく広げたり、病気や元気のない時はヒレをすぼめてしゅんとしたりします。
ワンちゃん好きが尻尾で感情がわかるように、経験豊富なアクアリストは体の変化で魚の気持ちをくみ取るそうです。取材に行った時にそんな不思議な話をよく聞かされます。

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