山崎浩二のSmall Beauty World

第12回「夏は金魚で涼む」

琉金

冷房が効いた床屋さんの店先に金魚のいる水槽がある。長年、そこで飼われている大きな流金は長く美しい尾ビレを優雅に振りながら泳いでいる。一方、まだ若い流金は対照的に短い尾ビレをちょこちょこと振りながら忙しなく泳いでいる。

労力に伴っていない推進スピードは、気の毒でもあるが短い尾ビレを振るたびに、よちよち歩きの赤ちゃんがおしりをフリフリして歩いている姿にも似て愛嬌たっぷりだ。
泳ぎ方はそれぞれだが、その姿は見るからに涼しげで外の暑さを忘れてしまう。この夏まだプールにすら行けていない自分だが、この金魚たちを眺めながら少しだけ水中遊泳の気分を味あわせてもらった。

今回の撮影ポイント

色の美しい金魚を可愛くとるためのコツ

~ピントを浅くする!~

ピントは合わせるだけでなく、ピントの合う範囲をある程度調整することができる。一眼レフカメラではマニュアル操作で被写界深度※「f値」(カメラ説明書参照)を調整できる。かわいい金魚を表現するため今回の写真Aは被写界深度をもっとも浅くした。そうすることにより、目の部分だけにピントが合い体の鱗やヒレはぼやけて、色がにじんだ絵のような柔らかな表現が出来る。逆に図鑑用の個体写真などのように細部までディテールがわかるように撮影するなら深くするのがいい。(比較例写真B)

写真A
写真B

※被写界深度(ひしゃかいしんど)とは、写真の焦点が合っているように見える被写体側の距離の範囲のこと。

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